12/15 思いがけないプレゼント

なんの因果か、この年の瀬にものもらいをもらった。今までもらった中で最悪のクリスマスプレゼントである。
休みの期間に突入しているならさほど支障はなかったのだが生憎あと一週間は学校に
通わなければならないし、バイトもある。前途多難だ。
 
そんな精神的ショックのせいか、昨日の夜は久々に悪夢を見た。
夢の中の私はフードコートで友達と苺のドリンクを頼んで待っていた。
すると急にオアシズの大久保佳代子がやって来て親しげに話しかけてきた。
なんだか訳が解からずとりあえず適当に話をあわせていると、ドリンクを持ってきた店員が
「会話の練習をしたい」と言って急に話の輪に加わってきた。
一切目を合わせずに会話するメガネで小太りの中年店員と大久保佳代子。
ふと大久保佳代子の手を見るとカッターで刻まれたような鋭い傷が何本も整列している。
凝視しているとその傷は段々立ち上がって堤防になった。
堤防のついた手のひらを合掌の形にし、開いたり、閉じたりする大久保佳代子。
やめてくれ、そんなことをしては気分がどんどん悪くなる。
気味の悪い開閉を見ているうちに気がつくと私は大久保佳代子になっていた。
私こと大久保佳代子は手をあわせたままでいると堤防同士がくっついてしまうことに気づき、あわてて手のひらを離した。
手のひらを何度も何度も開いては閉じ、開いては閉じ、そこでようやく目が覚めた。
起きてからもなんだが気味が悪くて手のひらを見返したが、堤防はくっついていなかった。
しかし鏡の中には、大久保佳代子と光浦康子を足して二で割ったような、むくれ顔の自分がいた。